Acer amoenum var. matsumurae (Koidz.)Ogata
ヤマモミジについて  
2004.9記

 カエデの中でヤマモミジは一番変化の多いと言うか、変異の巾の広いものであると痛感した。
 始めの内は、取り合えづ、自生の苗木集めをした。新潟市の石井進先生、尾崎富衛先生、新潟県刈羽郡の岩野俊逸先生、東京都練馬区の岸田隆之先生その他大勢の方々から苗木をお送りいただいた。自らも、滋賀県、福井県、石川県、富山県に友人に案内をして頂き出向いた。
 現在、園芸品種名に変わっているものもあるが、65本のヤマモミジを観察している。この写真はその一部である。

 同定の基準として、東大日光植物園の標準木、タイプ標本があるが、ヤマモミジ全体から見るとオオモミジ形と言うもののように思える。
 標本採取において、一本の木で一季節の標本では、我々では同定を誤ることが多い。何年にもわたって同じ木を観察する必要を感じた。
 そこで一本の木の中から一番安定していると思われる葉を取り測定してみた。


200本の葉の寸法とってみたが平均を出すことが無駄なように思えた。寸法、形態の範囲が広いので、品種として区分する方法もあるが、そこまでする必要があるのか否か、私にはこたえられない。ここに、そのデーターを公開し、専門の方にゆだねたい。

各部分の名称は植物用語集に従って用いたが、間違っておれば、ご教授願いたい。

種子は採取できないことの方が多かったので記載が少ない。

始めの番号は玩槭庭の標本番号を用いている。

寸法はすべてミリメートルで記入した。

一番安定して同定のできるのは、冬の冬芽の状態のように思える。
最近の雑誌でヤマモミジの冬芽の写真が出ていたが、オオモミジの間違いである。ヤマモミジの葉痕は上下の巾が広くない。それに葉痕と芽燐の間に、それほど多くの軟毛がない。
              
ヤマモミジの葉と種子の寸法表

盆栽の世界では、イロハモミジをヤマモミジと言います。ある一部だと思うのですが、関西の植木業界でも同じ言い方をします。関東の植木業界ではオオモミジをヤマモミジと言っています。似ていると言う方もいますが、比較すればはっきり区別が付くものです。ぜひ訂正してほしい。

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