カエデの育成作業年中行事


個々の育成作業
私なりの考え方やり方を参考までに書きます。

 水やり  入手した時  種子採取  観察記録
 殺虫、殺菌  極小苗の植替え  種まき  CP記録
 ●肥料  植替え  挿し木  梅雨の手入れ方法 
 ●剪定  ●土、鉢  接木  ラベル
 矢野流棚作り  ●矢野流作業小屋




                    月事の育成作業
 カエデの手入れは1年間大体同じ事を繰り返している。参考になれば幸いです。
 何はさておいても、水分不足は禁物です。庭ですと川、池の周辺。鉢植えですと、鉢底から水が一杯出てくるまで与えること、大きくなれば受け皿に水を張っても1日でなくなります。ただし盆栽にするには生死の境を過ごさせることによって、形よく作るだけに大変です。


1月
水やり
土の表面が乾けば水を与える程度 昼間に与える 寒い日の水やりは凍って鉢が割れる心配がある ー5度以下になると鉢の土の水分がなくなるので気温が上り次第水を与えないと枯れる恐れがある 冬の水やりは非常に気を使う
虫害
よく見ると枝とそっくりな色をして枝に偽装しているシャクトリムシいます 新芽を食っているはずですので見つけ次第始末する 幹や枝に白 赤 茶色 黒色で点々とつくのが カイガラムシ 掻き落としをすることです 私は消毒しません
その他の作業
一切やりません。そんな機会を利用して
1、名札の点検、書き直し テブラで両面
2、3月の植え替えにあたり鉢の寸法、土の分量など調べて用意することです。
3、冬芽の観察 枝の色観察 (この場合は霧吹きで濡らして調べています 枝によって白い粉を吹いていますから)


2月
水やり
植え替えのした鉢は 水の含みが悪いので毎日のようにやらないと 枯らすことがあるが やりすぎて温度がマイナスになった時 凍って浮き上がらせてしまう危険もある 天候に応じて加減をすること 難しい時期
種まき
二月中旬に種まきをする しばらくは霜に注意 (種子が浮き上がってくるから)種子を水に一昼夜浸しておき 新しい土に植える 赤玉土主体で 少量の日向土の極粒子を加えて植える
植替え
寒さの峠を見極めて大きい鉢から植え替えを始める 3月初旬までに八房系統は植替えを終わらないと 新芽をいためる 晩生は3月一杯植替え大丈夫
接木
本接ぎ 切接ぎ の接ぎ木の季節です 温度30度湿度100%を維持する設備が必要
肥料
地面に植えたもので 大きくしたい場合 置き肥料を与える 鉢植えで大きくしたくない場合5月まで与えない


3月
植替え
八房系統、ハウチワカエデ系統は3月初に植替えを終わらないと新芽をいためる オオイタヤメイゲツなど遅くに芽が出るものはの3月一杯植替え大丈夫 植え替えをしてから移動をしないように 植え替える前に移動して その場で植え替えするのが良い 大きな木ほど引き抜いてしまう失敗が多い
種まき
三月中旬までに種まきをする しばらくは霜に注意 (種子が浮き上がってくるから)種子を水に一昼夜浸しておき 新しい土に植える 赤玉土主体で 少量の日向土の極粒子を加えて植える
水やり
植え替えた鉢は乾きやすいので、こまめに水を与えること 自然界では雪解けで水分が多い地面になる 鉢の水やりも少々多すぎても大丈夫
肥料
鉢植えの場合木を大きくしたい場合は与えるが 姿形維持したい場合は与えない
剪定
植替えのとき枯れ枝、徒長枝、姿を整える剪定をする ただし新芽を亡くした枝を作るとその枝が枯れてしまう 八房系統は枝が伸びない内に早めに一節の葉を残して先を摘み取る
購入
3月中旬になると植木市がたつが、温室で芽を吹かしてあるので遅霜にやられないように4月まで軒下に置くこと 後々丈夫に育てるには根の土を洗いとリ新しい土に植え替える そのとき新しい枝も減らすこと

4月
水やり
今月は特に気をつけないといけない 自然では雪解けの加減で土の中の水分は多い しっかりと水やりをする 特に植え替えた鉢は中まで乾くことがあるので 鉢底から水が流れ出るまでやる この時季はやりすぎて枯れることはないだろう
肥料
鉢植えで大きくしたくない場合は この月は肥料を与えない 苗木で早く大きくしたい場合とか少し弱い木の場合とか 庭植えで早く大きくしたい場合は月初めに与える
種子から発芽した苗は本葉が出たら 薄めの液肥を与える
虫害
シャクトリムシの小さいものが新芽をかじる アブラムシが寄ってくる オルトランを少しまけば解決する
剪定
八房、姫、のような矮小性のものは 新芽が早く出るので 盆栽仕立ての場合は 二節芽の葉が開かないうち早めに 一節残して切り取るす 芽摘みをる
台木に葉を残す品種(伊豆の踊子、紅舞妓)の台木の葉の芽摘みを、必ずする。
植替え
新芽が膨らむと 触れただけで取れる 小さな苗だと何とか間に合うが やらない方が良いだろう 大きな木になると
移動も良くない 


5月
水やり
成長期なので 水のやりすぎはない 毎日欠かさずやることと 少量の雨の時は普通に水やりをしないとしおれることがある ただし今年発芽した苗木の場合は加減が必要
肥料
新しい枝葉をしっかりさせるために与える 少量でよい 庭木の場合は、下旬ごろ2回目の肥料を与える
剪定
伸びた枝は 早めに剪定をする 遅く剪定をすると節間が間延びする イロハモミジ、ヤマモミジ系統は1節を残して落とす オオモミジその他のカエデは2節を残して切り落とす 背を高くしたい場合は頂天1節のみを切り落とす
斑入りの品種は斑の入らない葉を出来うる限り少なくするため切り落とす
虫害
アブラムシが若葉に発生するので見つけ次第 オルトランを根元にまきみずやりをする
葉に穴が空いていればその周辺に虫がいるので殺す 私は極力殺虫剤をやらないようにしている 木自身の殺虫能力を退化させないため
その他の作業
枝垂系統で背を高くしたい場合 中央棒を立て1本枝を縛ってゆく
根元に草が生えやすい時期なので大きくならないうちに抜き取る
植替えはよくない 若葉がしおれると元に戻らず枯れることがある


6月
水やり
一番難しい季節 少量の雨ならば 水やりをしないと鉢中がカラカラで周辺と上っ面だけが濡れているといった状態になりやすい しっかりと水やりをしよう
虫害、菌類
ウドンコ病が発生しやすい これは薬より方法がない 風通しが良い半日陰 湿気が周辺にたまらないように 
マダラカマキリが発生する若い幹、枝をかじるので要注意 毛虫も良く見かける
殺虫剤は大発生の時使うが、出来るだけゴム手袋をはめて捕まえ殺すようにしたい
剪定
イロハモミジとトウカエデ系統の鉢植えは よく伸びた枝を一節おいて切る 
盆栽仕立てにする場合葉がりをする  
オオモミジその他のカエデ類は2節おいて切る 接木の枝を残したり 大きくする場合は切らずにおく
庭木の場合あまり重なる部分の枝をはらうが切らない方がカエデらしい
肥料
新しい枝葉をしっかりさせるために与える 少量でよい 庭木の場合は、大きくしたい場合肥料を与える イロハモミジ、トウカエデはこの時季肥料を与えるともう一度新枝が伸びる
その他の作業
枝垂系統で背を高くしたい場合 中央に棒を立て1枝を上に立て縛ってゆく
根元に草が生えやすい時期なので大きくならないうちに抜き取る コケ類は表面乾燥を防ぐので大切にする
強そうな木は植替えをしてもよい ただし枝は出来うる限り切り詰めて植え替えをする7月

7月
水やり
いよいよ暑い夏になります。しっかりと鉢の底から水がこぼれ出るまでやること
虫害
マダラカミキリが飛んできて幹枝をかじります。見つけ次第殺さないと被害が大きくなります
夜 コガネムシが葉を食べます ハキリバチもせっせと葉を切り取ってゆきます 私は出来うる限り殺虫剤はやらないようにしております 理由は色々あります
肥料
少しでも大きくしたい木には与えますが それ以外は出来うる限り控えます
この時期は 植え替え 剪定もやりません


8月
水やり
しっかりと鉢の底から水がこぼれ出るまでやること
虫害
マダラカミキリが飛んできて幹枝をかじります。見つけ次第殺さないと被害が大きくなります
夜 コガネムシが葉を食べます ハキリバチもせっせと葉を切り取ってゆきます 私は出来うる限り殺虫剤はやらないようにしております 理由は色々あります
肥料
少しでも大きくしたい木には与えますが それ以外は出来うる限り控えます
接木
今月から 腹接ぎ 芽接ぎ で増やす 設備がいらないので助かる
植え替え 
植え替えはしません
剪定
長く伸びた枝を切ります 強い剪定はしないほうが良い


9月 
種子採取
自生のカエデの種子は 台風で落下するので その前に採取する
園芸品種のカエデの種子は落葉前に採取している
採取するとき幾つか種子を割ってみて中味があるかどうか見ること 形だけのものもたくさんあるから日陰で少し乾燥させてビニールの袋に入れ密閉し冷蔵庫野菜室に入れておく
肥料抜き
カエデ業者によっては栽培しているカエデの根元にカブラ、野菜などを植えて肥料を吸い取らせている これは秋の紅葉の発色が良くなるから玩槭庭では春に与えた肥料がなくなっているのでそのままにしているただし成長におもきをおきたい苗木には少し肥料を与える
虫害
葉と同じ色に変身する虫が葉を食い荒らす 見つけ次第殺すが殺虫剤はやらない 年々薬が効かなくなって木も弱るから根元に木の粉が出ていればカミキリムシの幼虫がいるので その穴を探して殺虫剤の原液ままスポイドで注入する 早期発見だと枯れない
水やり
日によって2日に一回 乾かしすぎてもいけないが あまり水を吸わなくなってきている
植え替え
鉢物の植え替えはやらないが 自生の苗は葉が落ちると特色が分からないから採取して植える 奈良県で1000メートルを超えると落葉が始まる
接木
今月中 腹接ぎ 芽接ぎ で増やす 設備がいらないので助かる


10月
種子採取
前月と同じ 種子は乾燥しきらない事が大事
肥料
一切やらない
虫害
初旬は多いが寒くなるにしたがって少なくなるが来年の新芽を食われる前に虫をとる 根元に木の粉が出ていればカミキリムシの幼虫がいるので その穴を探して殺虫剤の原液ままスポイドで注入する 早期発見だと枯れない
水やり
土の表面が乾いたら与える程度 葉に水をやってチリを落とすようにしてやる
植え替え
植え替えをすると今年の紅葉は見られなくなる恐れはある
紅葉
早い物は中旬から下旬から始まる 乾燥する日々が続けば葉がちじれて速く落ちる
湿度が多いほど長く紅葉が楽しめる


11月
種子採取
風にも耐えて残っている木もあるが 大半は落ちてしまっている
中味があるか注意すること
肥料
リン酸、カリ分を主とした肥料を下旬に少し与える。
虫害
枝と同じ色をした虫が新芽を食べるので良く見ていないと春の芽だしが遅くなったり枯れたりする
水やり
葉を振るう時は根からの水分循環が弱くなるときなので土の乾きが遅いが こんなときに土の中がカラカラになってしまう事があるので注意
剪定
落葉と同時に剪定をする 遅くなると枝の切り口から樹液が出て止まらない
植え替え
大き目の木は今が良い 小さな木は霜や氷で持ち上げられる恐れがあるので春の方よい
紅葉
鉢植えは中頃が最も良いが 地植えの木は12月になる


12月
水やり
土の表面が渇けば水を与える程度、与えるときはしっかりと鉢底から水がたれるまでやる
肥料
リン酸、カリ分を主とした肥料を少し与える。
虫害
枝と同じ色をした虫が新芽を食べるのできをつける 根元に木の粉が出ていないか確かめることカミキリムシの幼虫がいるので その穴を探して殺虫剤の原液ままスポイドで注入する 早期発見だと枯れない
剪定
晩生のモミジの剪定は良いが少なくとも初旬に終わらないと切り口がふさがりません

紹介
モミジの色を決めるもう一つの環境要因 −土の中の養分−

                            http://ss.fsm.affrc.go.jp/Joho/47/p2.html
菌根菌について        http://www.bio.kpu.ac.jp/pomlab/VaminfJ.html

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